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この記事では、マンガで読む欧文フォント書籍「となりのヘルベチカ」を紹介!
そのまんまですが、マンガで欧文フォントのことを理解しよう!という、娯楽と教養を兼ね備えた書籍です。
フォントってなんとなく難しいイメージもあると思いますし、勉強すればするほど深みにハマる沼なんですよね…。
僕もフォントに付いてはそこまで知識もないので、おさらいのつもりで購入。
意外と知らないことや使ったことのないフォントも紹介されていて、「あ、今度このフォント使おう〜」なんて気にもなりましたね。
デザインは初めたばかりでフォントがよく分からない…って人でも取っ掛かりやすい良書。
擬人化されているキャラクター達も親しみやすく、気軽な気持ちで読めますよ。
この本の魅力は?
とにかく敷居が低く、各フォントの特徴を大まかに掴めるところ!
メジャーで使用頻度の多いフォントが多く、「あ、これみたことある!」なんて書体がたくさん出てくるはず。
基本知識的な内容となるので、フォントの勉強はまずはこの本から初めてもいいんじゃないでしょうか。
「となりのヘルベチカ」の内容と構成。
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まずはあらすじ。
ここは小さなデザイン事務所。
ある日とつぜんデザイナーが失踪し、代わりにロゴデザインを引き受ける羽目になった営業担当の丸栖(まるす)。
書体知識ゼロのまま悩む彼女のもとに現れたのは…。新進気鋭のマンガ家・芦谷國一さんの手がける、ちょっと不思議な欧文フォント入門コミック!
引用:かみのたね
「となりのヘルベチカ」は欧文フォントの解説本となっていて、多くのページが四コママンガのような構成です。
ロゴデザインを任されたデザイン初心者の丸栖(まるす)さんが、フォントの世界に行き各フォントと交流しつつ知識を得ていく…というマンガですね。
フォントは親しみやすい絵柄で擬人化されていてパラパラと読み進めることができるので、デザイン初心者にもハードルの低い本です。
「となりのヘルベチカ」の表紙。
帯にもあるように、欧文フォントの入門マンガ!
内容はフォントの基礎知識であり、技術面を求める本ではないですよ。
執筆時点ではKindle版はありませんでした。
- 出版社::フィルムアート社
- サイズ:単行本(ソフトカバー)
- ページ数:216ページ
- 発売日:2019/9/26
- 絵・著:芦谷國一
- 監修:山本政幸
「となりのヘルベチカ」の構成。
まずは基礎知識として、各部の部位名称。
実際のデザインに直接役立つかは判断が難しいところですが、知っていて損はないはず。
基礎知識はいろんなWEBサイトでも解説はされていて、下記サイトは和文専門ですが、欧文フォントについても解説されていますよ。
参考 フォントの基礎知識和文フォント図鑑
「となりのヘルベチカ」では、欧文書体を下記の5つに分類しています。
下記の順番でフォントを紹介しつつ、物語が進行していきますよ。
- サンセリフ体
- ローマン体
- スクリプト体
- ディスプレイ体
- ブラックレター体
ここはAMAZONのイメージから拝借。
まずは各フォントの名称、AtoZのアルファベット、キャラクターイメージの扉絵ですね。
ここもAMAZONのイメージから拝借。
メインの解説マンガ部分は四コマで、そこに豆知識的なテキストも付いてくる構成です。
ヘルベチカのみですが、WEB版も公開されているので参考に。
参考 となりのヘルベチカかみのたね
各フォントの四コマ漫画が終わると、その書体に関しての解説。
制作者から生まれた年、そのフォントの特徴などが記載されていますよ。
こういう本、学生時代に欲しかったなぁ。
解説が終了した次のページには、各キャラクターの顔イラスト。
僕はFutura(フツラ/フーツラ)がフォントもキャラクターも好み。
このブログでも、アイキャッチやロゴなど各所で多用していますね。
各フォントのマンガ&解説が終わると、最後にまとめの解説。
例えばサンセリフですと、さらに細かい分類(グロテスク、ネオグロテスクなど)の説明が記載されています。
また実際に使用している企業名や製品名の実例もあり、「あー見たことある!」って思うはず。
各書体のページが終わると、書体の年表付き。
意外と普段使っているフォントの歴史って浅いんだなー、なんて発見もありますね。
最後にエピローグ。。。
果たして、丸栖(まるす)さんは良いロゴデザインをできたんでしょうか。
収録されているフォントについて。
マンガになっているフォントは下記の通り。
まとめて解説されているフォントもありますが、計2フォント()となります。
・Futura [フーツラ]
・Gill Sans[ギル・サン]
・Arial[アリアル]
・Franklin Gothic[フランクリン・ゴシック]/Impact[インパクト]
・Frutiger[フルティガー]/DIN[ディン]
・Optima[オプティマ]
・Gotham[ゴッサム]
・Garamond[ギャラモン]
・Times New Roman[タイムズ・ニュー・ローマン]
・Bodoni[ボドニ]/Didot[ディド]
・Clarendon[クラレンドン]
・Rockwell[ロックウェル]
・Centaur[セントール]/Jenson[ジェンソン]
・Peignot[ペイニョ]
デザイン作業に関わったことがある人なら、見たり使ったりしたことがあるようなフォントが多数。
メジャーどころが多いので、今後のフォント選びの参考にもなりますね。
この記事のまとめ。
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デザインやクリエイティブ関係な職種であれば、避けて通れないフォントたち。
僕もグラフィック畑出身ではないので、過去にはフォントに対する苦手意識も多々ありましたね。
いまだにカーニング(文字詰め)の具合で悩むこともありますし。。。
そんなフォントのことがよく分からない、苦手意識がある人でもスラスラ読めて大枠は理解できるはず。
もう数年早く発売して欲しかったなぁ…。
和文フォントは難しそうですが、さらなる続編が出たらまた購入したいところです。
デザイン初心者でも上級者でも楽しめるフォントマンガ、となりのヘルベチカ。
「これからフォントのことを勉強したいなー」って人にはおすすめ。
フォントの知識は必ずしも必要ではないですが、特徴を知っておけば選ぶ際の基準もできますよー。
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